こんにちは!
愛知・岐阜エリアで婚活をサポートする結婚相談所ファーストリンクスの浅井でございます。
皆さん、「アセクシャル(Asexual)」という言葉をご存じでしょうか?
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、アセクシャルとは、他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かないセクシュアリティを指します。
似た概念として「ノンセクシュアル(Nonsexual)」がありますが、こちらは恋愛感情は持つものの、性的欲求は抱かないという点が異なります。
そのため、「ロマンティック・アセクシャル」とも呼ばれることもあります。
アセクシャルとノンセクシャルは、どちらも異性・同性問わず性的欲求を持たないセクシュアリティですが、アセクシャルは恋愛感情すら抱かない点で区別されます。
アセクシャルの認知度と自己認識
アセクシャルは人口の約1%と推定されており、日本ではまだ認知度が低いのが現状です。
2002年ごろから性的マイノリティの間で少しずつ知られるようになりました。
アセクシャルには生まれつきのケースもあれば、後天的にそうなる人もいます。
特に「友情と恋愛の違いが分からない」といった違和感を抱き、アセクシャルという概念を知って初めて自己認識する人もいます。
また、診断テストを受けて自覚するケースも少なくありません。
性的マイノリティを表す言葉「LGBTQIA」の「A」はアセクシャルを指し、セクシャリティの多様性の一つとして位置づけられています。
アセクシャルの結婚観
「無性愛」とも呼ばれるアセクシャルですが、「誰も愛せない」という誤解を受けることがあります。しかし、実際には家族愛や友情を持つことができ、単に「恋愛」という要素がないだけです。
また、「アセクシャルは結婚願望がない」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
例えば、ゲイの方の中にも異性と結婚して家庭を築きたいと考える人がいるように、アセクシャルの中にも「結婚して家族を持ちたい」と思う人はいます。
ただし、一般的な結婚のように性行為が前提となる関係は自分には向いていないと感じることが多いのです。
ここで「友情結婚」という言葉をご存じでしょうか?
友情結婚とは、性愛がなくても友情や信頼関係を基盤に結婚するスタイルのことです。
言い換えれば、性行為を伴わない結婚の形です。
恋愛感情や性的欲求がなくても、大切な人と共に生きる幸福感はアセクシャルの人々も、そうでない人々も同じです。
実際に、アセクシャル同士で結婚する人もいれば、友情を大切にしながらパートナー関係を築く人もいます。
結婚のあり方は人それぞれであり、性愛を重視しないからといって結婚に対する価値観が異なるわけではありません。
アセクシャルに対する誤解と偏見
アセクシャルの人々は、しばしば誤解や偏見に直面します。
例えば、
- 恋愛話に興味を示さないことで珍しがられる
- パートナーとの性行為を求めないことで「愛情がない」と誤解される
- 「まだ本当の恋愛を経験していないだけ」「恋愛感情や性的感情がないなんて人生損してる」といった発言を受ける
これらの発言は、無意識のうちにアセクシャルの人々を傷つけることがあります。
セクシュアリティは個人のものであり、特定の価値観を押し付けるべきではありません。
友情結婚と家族形成
友情結婚を選択したカップルの多くは、一般的な結婚と同様に同居し、子どもを授かることを希望することもあります。
その場合、性行為以外の方法(シリンジ法や人工授精)で妊活をしたり、養子縁組を選択するケースもあります。
性行為がないという点を除けば、友情結婚は恋愛結婚とほとんど変わりません。
パートナーと十分に話し合い、信頼関係を築いていくことが重要なのは、どの結婚スタイルでも同じです。
多様な価値観を受け入れる社会へ
結婚をする理由やきっかけは人それぞれ異なります。
友情結婚を選ぶ理由に「決まった形」はなく、それぞれの価値観に応じた選択があっていいのです。
性の多様性の認知度が少しずつ上がっていくと、いつか世界平和につながると思いませんか?
それでは、Let’s enjoy 婚活♡
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