こんにちは!カップル候補者の皆様♡
浅井でございます。
今回は、神奈川大学教授で、心理学者、臨床心理士、1級キャリアコンサルティング技能士という肩書をお持ちの杉山崇(すぎやま・たかし)先生の『ABX理論』をご紹介します。
この『ABX理論』は先生の著書『読むだけで、人づきあいが上手くなる。』で詳しく解説されているのですが、マリッジブレイン診断テストの開発者でもあり、結婚アカデミーの監修もなさっている杉山先生が、今回、認定講師向けに婚活の内容に置き換えて解説してくださいました。
簡単に言うと、“コミュニケーション術”なんですが、対人関係は”三角形で考えると人間関係の悩みが解決する”というわけです。
カップル候補者の皆様にとっては、とっておきのテクニックです!
ABX理論とは、自分と相手、そして会話内容ををそれぞれA、B、Xとしたときに、
AX・・・会話内容に対するあなたの感情や考え
BX・・・会話内容に対する相手の感情や考え
AB・・・あなたと相手の関係性
の3つをかけ算してプラスになるように人間の心は自動的に働く、という心理学の理論です。
具体例1: 映画の話題で仲良くなるケース
たとえば、あなたと趣味が似ている同僚がいるとします。
ある日、最近公開された映画について話をする場面を想像してください。
あなた(A)はその映画を観て「面白かった!」と感じています(AXはプラス)。
同僚(B)もその映画を観て「最高だった!」と思っているとします(BXもプラス)。
この場合、ABX理論では、自分と相手の関係性(AB)も自然にプラスになります。
共通の好きな話題を通じて、あなたと同僚はより親しくなれるわけです。
具体例2: 観点が異なる場合
一方で、あなたはその映画を「素晴らしかった」と感じているけれど、同僚は「あまり楽しめなかった」と感じているとします。
この場合、AXはプラス、BXはマイナスです。
中学校で習った数学を思い出してください。
プラス×マイナス=マイナスです。
その結果、AB(関係性)がネガティブに傾く可能性があります。
これにより、会話は盛り上がらず、むしろ距離感が生まれることになります。
解決策: 話題の切り替え
では、この状況をどう乗り越えればいいでしょうか?
ABX理論を活用すると、解決策は「話題(X)を変えること」です。
同僚が否定的な映画の話題を続ける代わりに、例えば好きな俳優の話に切り替えるとどうでしょうか?
俳優についてお互いにポジティブな意見を持っていれば、AXもBXもプラスになり、自然とAB(関係性)もプラスに転じます。
ここで重要なのは、可能な限り話題に関係することにすり替えることです。
例えば、A→パクチー好き、B→パクチー嫌い、となった時、「私はパクチー好きです」ではなく、「そうなんですね、パクチー嫌いな人って多いですよね」といった感じで、一度受け入れてすり替えるのです。
本来、コミュニケーションとは気持ちがいいものなのです。
X(話題)の引き出しを増やして、この三角形を常に念頭に置いてコミュニケーションを取れば、その気持ちい経験が何度でもでき、苦手意識が消えます。
相手を褒めちぎったり、思ってもないようなお世辞を並べて話したりするのが上手い人付き合いではありません。
また、言い訳も逆効果です。
言い訳をしていると、いつまでたってもABはプラスになりません。
また、自慢話も要注意です。
一見すると、ABXの三角形ができているように見えますが、実際はBさん(自慢話ばかりする人)は自分のことしか見えていないのでBXとABが成立していないのです。
しかし、自己開示をしない人は受け入れてもらえません。
人付き合いは、自己開示そのもので、苦手意識を持っている人ほど、実は、その快感を知ればハマり、気持ちのいい経験をすればするほど上達します。
婚活は最も自己開示が必要とされる人付き合いです♡
それでは、Let’s enjoy 婚活♡
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